作品概要
本作品『晶』は、漢字「晶」を題材にした筆文字とイラストの融合作品です。
「晶」という漢字は、『3つの星の光』を表しています。澄み切った星の光が輝いているようすです。
本作では、筆文字ですっきりとした見やすい字を、イラストでは星と繋がりがある要素を描き融合させました。

※表示が遅くならないよう、サイズ調整しているため、画像が粗めです。
制作のポイント
漢字について
成り立ち
「日」の字が3つで組み合わされています。
ここでの「日」は「太陽」を表したのではなく、
「星の光」を意味しています。
「日」が3つ明るく輝いているようすは、
「あきらか」。「晶」の読みにも繋がってくるのですね。
それから、この3つの「日」は、「3コの星」ではなくて、
空に散りばめられた星々を表している、らしいです。
この、「澄み切っている」「光り輝く」ようすから、
「結晶」の意味を持つ漢字でもあります。
※漢字の成り立ちの説明については諸説あります。
筆文字

すっきりと読めるようにしたかったので、形に極端な特徴をつけるのは避けました。
ちょっっとだけ、変化を持たせたくて、上の「日」は少し反った縦線に、下の2つはやや丸めの縦線を意識しています。
イラスト
女の子にの衣装は十二単を参考にしました。
実際の十二単では見ないような配色です。(少なくとも参考資料の中にはなかった)
渾天儀(こんてんぎ)のような装置の中に立っております。
「星」や「天体」をテーマにしたので、
神秘的な雰囲気が出したいなと思い描いておりました。
星は、漢字と重なるように配置しています。
「晶」の漢字には、「結晶」の意味も入っている、ということでしたので、
なんらかの「結晶のような星」にしました。
制作背景
私は長年書道に触れてきましたが、お手本の字を書くなかで「この漢字、私ならイメージは」とぼんやりと考えてきました。
今回の作品「晶」では、「星の明るい輝き」を神秘的な表現にして一枚に収めたいと思い、このようになりました。
筆文字とイラストを組み合わせることで、漢字から受け取れる「物語」を描くことを目指しています。
※諸説ある漢字の成り立ちを参考にしつつ、独自解釈(妄想)がふんだんに盛り込まれているので、学習には向きません。あしからず。
関連情報
ポートフォリオ【Xfolio】
https://xfolio.jp/portfolio/riku/works/3928194
