たぶん種類って多い、とは思うけど・・・
自分に合う筆だけ教えてくれれば、いいかな!
では、サイズは4号前後で、中鋒の兼毫筆ですね!
・・・・・ナニソレ
聞き慣れない用語があって、億劫に感じましたか?笑
できるだけ図解も用意したので、気楽に見ていってください。
書道初心者さん向けの、毛筆の説明です。
サイズの表し方、穂先の色が違う理由がわかります。
覚える必要はありません。
商品(筆)を選ぶ際に、自分に合う筆を見つける手助けになれば、と思います。
・サイズの表し方がわかる
・穂先の色が違う理由がわかる
・初心者にオススメなのは「4号前後で中鋒の兼毫筆」
筆は扱いにくい、だから選ぶ
筆はとても不安定で扱いにくい文房具です。力の入れ方、角度、姿勢で線が太くなったり、ふにゃふにゃなになったりして大変です。
逆に、扱いに慣れればその自由度の高さのおかげで無限に遊べます。
じゃぁ、、コレ!と決めた1本を極めていくってこと?
個人的にはそれもアリだと思っていますが、上級者向けですね。
まずは、書きたい字に合わせて筆選びをした方が良いでしょう。
筆の種類は本当に数が多く、「半紙に書くなら」「楷書を書くなら」など、自分の表現したい作風に合わせて選ぶことができます。
筆の特徴を知り、選ぶことが大切です。
筆の名称
メーカーのサイトや本などいろいろ見てみましたが、統一されているのか、そうでないのか。少しずつ名称や区分のしかたに違いがありました。なので参考程度に見てください。笑
この記事の中で『鋒』について触れていくので、その部分だけ確認をお願いします。
あとは、どの部分も説明したいところですが、今回は割愛させて頂きます。(いずれご紹介できればと思います。)
ちなみに、完全に私個人の感想ですが、軸はダルマ軸を選ぶ傾向にあります。普通軸だと、親指と人差し指の間に厚みを感じて、「なんか、しっくりこない」と思うことが多かったためです。
お店で持ったり試し書きができるときは、いろいろと確認してみるのも楽しいですよ。
筆のサイズ
大きさ
まずは、こちらの表を。
大きさは、1号、2号と号数で表します。1号がいちばん大きく、号数が大きくなるにつれて、筆のサイズは小さくなります。
ここには書道パフォーマンスなどで使われる特殊サイズは含まれていません。
そして、書道用具で混乱する要因がここにもありました。
「書初め用」とサイズ表記が異なる、ことですね。メーカーにもよりますが、書初め用として紹介されている筆は、号数が大きくなるほど筆のサイズも大きくなっています。
「書初め用」で筆を探す方は混乱しないよう、ちょっと注意してくださいね。
サイズはメーカーや商品によっても若干の違いがありますが、商品説明に「半紙用」「漢字用」など、記載されているので是非そちらを参考にしてみてください。
ここでの初心者さんへのおすすめは、半紙に漢字を書くなら4号前後です。目安に半紙に4~6字とありますが、1文字でも大丈夫です。
大きく書くからといって、1号を選ぶと、書くときに線の太さ調節が難しくなります。慣れないうちは、どうしても力が入って線が太くなりやすいです。また、筆が太くなると墨の含みも多くなるので、一画目がべちゃっと滲み、字が潰れてしまうこともあります。
鋒の長さ
鋒の直径と鋒の長さの比率で短鋒、中鋒、長鋒と名づけられています。
上記では長さを3つに分けていますが、もっと細かく分けて、超短鋒、超長鋒が加えられることもあるようです。
特徴として、長鋒は墨の含みが多く、強弱がつけやすいので深い線が書けるようになります。ただ、使いこなすまでが大変です。
短鋒は墨をあまり含まないので、線の太さに変化を持たせづらいです。でも、使いやすいです。
初心者の方におすすめは、中鋒です。使いやすさもありつつ、線の強弱も表現できます。
鋒(筆先)のかたさ
鋒のかたさの違いで、柔毛筆、剛毛筆、兼毫筆(兼毛筆)の3つに分けられます。
柔毛筆
名まえ | 鋒の色 | 書体 | 獣毛 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
柔毛筆 | 白 | 楷・行・草 | 山羊 | 高め |
鋒が柔らかく、墨の含みが良いです。柔らかい線を出せるのが特徴なので、行書や草書を書くのに適しています。上級者向けですが、楷書を書いてもいい味を出してくれます。
使われている代表的な獣毛は山羊(ヤギ)です。ヤギの毛で作られた筆を「羊毛筆」といいますが、こちらは「羊(ヒツジ)」ではありません。
剛毛筆
名まえ | 鋒の色 | 書体 | 獣毛 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
剛毛筆 | 茶 | 楷 | 馬・イタチ・狸 | 低め |
鋒は硬めで弾力があり、力強い線が書けるのが特徴です。楷書を書くのに適しています。
使われている代表的な獣毛は馬(ウマ)です。イタチやタヌキなども使われています。
兼毫筆
名まえ | 鋒の色 | 書体 | 獣毛 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
兼毫筆 | 白+茶 | 楷・行・草 | 羊・馬・ イタチ・狸 | 初心者に オススメ |
柔毛と剛毛を混ぜて作られています。剛毛筆の持つ弾力さと、柔毛筆が持つ柔らかさを持ち合わせているので、楷書、行書、草書に対応できます。とても使いやすいので、初心者の方におすすめです。
その他の鋒
使われている獣毛の硬さによって、柔毛筆や剛毛筆に分けられていました。上記は代表的な動物を挙げましたが、他の獣毛もご紹介しますね。
書道用の獣毛では他に、鼠、狼、兎、狐、猫(玉毛)、鹿、貂などがあります。
次は、あまり一般的ではないと思いますが、作品を独特の仕上がりにしてくれる筆です。鳥毛筆として、鶏や孔雀などの羽毛があります。さらに、竹筆、草筆なども。
胎毛筆というのもあります。これは、初めて髪を切った毛(赤ちゃんの髪の毛)で作ります。記念用ですね。
まとめ
・初心者にオススメなのは、4号前後で中鋒の兼毫筆 (半紙に漢字を4~6字程度を想定)
聞きなれない用語がたくさんあり、大変ではありませんでしたか?この記事で、筆を選ぶときの見方というか、コツのようなものが少しでも掴みやすくなっていればと思います。
一応、書いておきますが、ここでは「趣味でゆるく楽しみたい書道初心者さん向け」としていますので、教室等に通われる方は先生のご指導に仰いだ方が絶対に良いです。
それでは、今回はここまでです。
読んで頂き、ありがとうございました。