作品概要
作品名:雪
「雪」という漢字の成り立ちから着想を得て制作した、オリジナルイラスト作品です。
和服をベースにしたオリジナルの衣装をまとった女の子が、箒で落ち葉をかき集めているところに、静かに雪が舞い落ちてくる——そんな一瞬の情景を描いています。

※表示が遅くならないよう、サイズ調整しているため、画像が粗めです。
制作のポイント
「雪」という漢字の成り立ち
「雪」という漢字は、
天気を表す「雨(あめかんむり)」 と
ほうきを意味する「彗(すい)」 を組み合わせた形声文字です。
空から舞い落ちるものを表す象形的な要素「雨」に、「汚れを掃き清める」という意味を持つ「彗」が重ねられていました。
雪は、ただの冬の自然現象ではなく、
・汚れをすすぐ
・覆い隠して清める
・白く包み込み、新しく整える
といった意味を持つ文字でもあります。
「雪辱」「雪冤」といった言葉に見られるように、
何かを払い、元の清らかな状態へ戻すというイメージが、古くから込められてきました。
また、地上を真っ白に覆い尽くす雪は、神聖なもの、神の恵みとして神事とも深い関わりがあるとされています。
※漢字の成り立ちの説明については諸説あります。
漢字の意味から生まれたイラスト表現
この作品では、
「雪=ほうきで掃き清める」という漢字の意味を、
女の子が箒で落ち葉を集める姿として表現しました。
まだ雪が積もる前の、秋から冬へ移り変わる境目。
地面の落ち葉を掃くその動作は、やがて降り積もる雪が、すべてを白く覆い清めていく“前触れ”でもあります。
舞い落ちる雪は、優しく美しい存在でありながら、
同時に「これから世界を覆い尽くす」静かな力も感じさせるもの。
その二面性を、穏やかな情景の中に込めています。
筆文字とイラストのリンク

画面中央には、女の子の姿と重なるように「雪」の筆文字を配置し、
ハードライトやら乗算レイヤーらを重ねて、空気感になじませています。
「彗」の略体である「ヨ」の部分には、
箒と落ち葉のモチーフを重ね、漢字の構造とイラスト表現が自然につながるようにしました。
筆文字自体は柔らかく穏やかな雰囲気を持たせていますが、
同時に、これからすべてが白く覆われていくことを予感させるような、
わずかな圧迫感も意識して表現しています。
作品に込めた想い
「雪」は、美しく静かな冬の風景であると同時に、
汚れを拭い去り、新しく始めるための存在でもあります。
この作品が、
何かを終わらせ、何かを始める「境目」のような感覚を、
そっと感じてもらえるきっかけになれば嬉しいです。
さいごに
ちなみに私、現在、雪国在住でございます。
イラストのように、落ちてきた雪を微笑み迎えることはまずありません。
初雪の情報が出ようものなら、臨戦態勢の心持ちになりますね。

おっとぉ・・・「作品に込めた想い」はどこいった?

漢字の成り立ちからの想像(創造)だと美しい世界なんですけど
そこに生活している者としての現実は、ねぇ
皆さまにとっての「雪」に対するイメージは、どのようなものでしょうか?
関連情報
ポートフォリオ【Xfolio】
同じ作品紹介です。ウォーターマークなしで見ることができます。
https://xfolio.jp/portfolio/riku/works/483537

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!


