秋が深まり、色づいた景色が美しい季節。
そんな11月にぴったりの、ハガキサイズのカレンダーをカラー水彩筆ペンで描いてみました。
今回は「イラストが苦手でも挑戦しやすい」をテーマに、赤や黄色のにじみで秋を表現したデザインです。
モチーフは「錦秋(きんしゅう)」。
「錦秋」とは、錦織のように山々が赤や黄に染まる、色鮮やかな秋を意味する言葉。
その美しい響きを、筆ペンの筆致で表現してみました。
筆ペンの柔らかな線と、水彩のにじみが生む秋のグラデーション。
絵を描くことに苦手意識があっても、色の重なりだけで季節感を楽しめるデザインです。
使用した道具

・カラー水彩筆ペン(赤・黄・橙など秋色系)
・筆ペン(文字用の黒)
・はがきサイズの画用紙
・水筆
・ペン(カレンダー数字用)
🖋️補足:道具の詳細と販売リンクは記事の最後にまとめています。

後からマスキングテープも出てきますが、
なくても大丈夫。あると便利ではあります★
作り方の手順(ショート動画あり)
制作の様子は、40秒とどのショート動画でも紹介しています。
ここでは、流れを図と文でご紹介します。
① にじみで背景を作る
まずは、水筆にたっぷりと水を含ませてのばします。
今回は四角の形にしていますので、四隅の端まで丁寧に。

紅葉をイメージした赤や黄色を使い、筆先でちょんちょんと色を置いていきます。
はじめに水をたっぷりと塗っているので、にじみが出るので活かしていきましょう。

水筆でのばすと、にじみと淡いグラデーションができます。
紅葉の色の重なりを表現したかったので、上から赤い色をちょんちょんと追加。

② 乾かしている間にカレンダー部分を描く
今回は、カレンダーとしても飾れるようにします。
塗った部分を乾かしている間、自分なりに使いやすいよう数字を書き込んでいきます。

みんなは、日曜始まり派?月曜始まり派?
③ 筆ペンで「錦秋」の文字を書く
よく乾いたのを確認してからマスキングテープを剝がします。
さぁ、黒の筆ペンで「錦秋」と書いていきます。
カラー筆ペンのセットの中にも黒色が入っていますが、ここでは文字用の筆ペンを使っています。
字がにじまないようにするためと、文字を書くのはやはり専門の筆ペンの方が書き心地がよいです。
ちなみに「錦秋(きんしゅう)」とは、錦の織物のように色とりどりに染まった秋を指す言葉。
筆文字で書くことで、言葉がもつ季節の深みやおもむきを感じ取ることができて良いですね。

④ 完成
イラストを入れなくても秋っぽい感じになったのでは?

🎥ショート動画紹介
今回の制作過程を40秒程度にまとめたショート動画を掲載しています。
にじみの広がり方や筆の動きを見ると、流れがつかみやすいと思います。
描くときのポイントと筆ペンのコツ(自己流含む)
一般的な技法とは少し違うかもしれませんが、私が描くときに意識しているポイントを紹介します。
・水筆では水分量を一定にせず、あえてムラを作る
・色をつけるときは、「塗る」よりも「軽く置く」イメージ
・「失敗はない、全部味わいだ」の心持ち
文字を書く際は筆ペンを立たせるようにすると安定します。

あとは、「上手く」、「きれいに」、「可愛く」書こうと意識し過ぎないことですね。
自分のクセ字を楽しんでください。

「上手く書こう」とすると力んでしまい、
手が震えてガタガタな字になって、
先生に笑われた人がいます。私です。
言葉の小話:「錦秋」とは
「錦秋(きんしゅう)」は、秋をあらわす季語のひとつ。
錦の織物のように、紅葉で山々が華やかに染まる様子を指します。
一枚のハガキにこの言葉を書くことで、秋の豊かさを静かに感じ取ることができます。
筆文字で表す「錦秋」は、絵を描かなくても季節が伝わる言葉。
シンプルな表現の中に、季節の深まりを宿してみてください。

まとめ
赤や黄のにじみだを使って描く秋のカレンダー。
イラストを描くのが苦手な方でも、筆ペンの色遊びで楽しめる作品です。
「錦秋」という言葉の持つ深みと、美しい秋色の組み合わせが、見るたびに季節を感じさせてくれます。
自分だけの“秋の一枚”を、ぜひ楽しんでみてください🍂
使った道具紹介
【カラー筆ペン】
【安定と定番の筆ペン】文字で使用
【ハガキサイズ画用紙】※ご紹介では5冊セットで表示しています。購入の際は数量等の確認をお願いします。
【ゲルボールペン】カレンダーで使用
【水筆】こだわりがなければ100円ショップにもあるよ



